使い方
- 商品に表示された名目年利を入力します。
- 利息が元本に組み入れられる複利の回数を選びます。
- 預入額を入力します。
- 実質年利(APY)、1年後の利息、複利の回数ごとの比較表を確認します。
実質年利(APY)とは
預金や運用商品の年利は、名目の利率で表示されることがあります。利息が年に何回も元本に組み入れられると、1年間で実際に増える割合は、名目の年利より少し高くなります。この、複利の効果を含めた実際の年利が、実質年利(APY、実効年利)です。
APY = (1 + 名目年利 ÷ 複利の回数)^複利の回数 − 1- 名目年利 = 表示されている年利(小数。3%なら0.03)
- 複利の回数 = 1年に利息を元本に組み入れる回数(毎月なら12)
- 1年後の利息 = 預入額 × APY
商品を比べるときは、名目の年利だけでなく、複利の回数をそろえるか、実質年利を比べると、正確に判断できます。
例:名目年利3%を100万円に
名目年利3%、預入額100万円で、複利の回数を変えて比べます。年1回なら実質年利3.00%、利息は30,000円です。年2回なら3.02%で30,225円、年4回なら3.03%で30,339円です。毎月複利だと実質年利は3.04%、利息は30,416円になり、毎日複利なら3.05%で30,453円になります。
複利の回数を増やしても、差はわずかです。年利が高い場合は、差がもう少し開きます。名目年利10%、毎月複利なら、実質年利は10.47%、100万円の1年後の利息は104,713円です。
結果の使い方
2つの商品の名目年利が同じなら、複利の回数が多いほうが有利です。ただし、その差は小さいため、手数料や最低預入額、解約の条件、預金保護の範囲などもあわせて比べてください。
注意したい点
- 名目年利と実質年利を取り違えない。広告の数字は、どちらなのかを確認する。
- 日本の預金では、通常は利息に税金がかかる。受取額は表示より少なくなる。
- 複利の回数は、商品ごとに決まっている。変更はできない。
- 変動金利の商品では、将来の金利が変わる。APYも変わる。
- 実質年利が高い商品でも、元本が保証されるとは限らない。
計算の前提と限界
年利が1年間変わらず、利息が決まった間隔で元本に組み入れられるという前提です。税金、手数料、為替、中途解約の影響は含みません。
日本の円預金では、利息の計算方法が商品ごとに異なります。金融機関の説明書で、利率の定義(単利か複利か)を確認してください。
よくある質問
実質年利(APY)とは何ですか?
複利の効果を含めた、1年間に実際に増える割合です。名目年利と複利の回数から計算します。
名目年利3%を毎月複利にすると、実質年利はいくらですか?
約3.04%です。100万円なら1年後の利息は約30,416円です。
複利の回数が多いと、どのくらい有利ですか?
差はわずかです。年利3%なら、年1回と毎日で、実質年利の差は約0.05ポイントです。
実質年利と実質年率は同じですか?
似ていますが、通常、実質年利は預金の増え方を、実質年率は借入の総コストを表します。
実質年利の計算に、税金は含まれますか?
含まれません。預金の利息には通常、税金がかかり、受取額は少なくなります。