使い方
- 額面に、満期に払い戻される金額を入力します。
- 支払った価格に、実際に支払った金額を入力します。額面100円あたり98円なら、額面100万円で98万円です。
- 表面利率(年あたりの利子の割合)、満期までの年数、年間の利払い回数を入力します。
- 最終利回りと直接利回りを見比べ、償還時の損益を確認します。
債券の利回りの種類
利率(表面利率)は、額面に対する年間の利子の割合で、購入価格によっては実際の利回りと一致しません。債券は市場で額面とは異なる価格で売買されるためです。
購入価格 = Σ 利子 ÷ (1 + y)^t + 額面 ÷ (1 + y)^n- y = 利払い1回あたりの利回り(年利回りは y × 利払い回数)
- 利子 = 額面 × 利率 ÷ 利払い回数
- n = 償還までの利払いの回数
- この式を満たす y を探した年換算値が最終利回り
直接利回りは、年間の利子を購入価格で割った単純な数字です。最終利回り(YTM)は、満期まで持った場合の利子と、償還時の差益・差損をすべて含めた年あたりの利回りです。債券の比較にはYTMを使います。
例:額面100万円を98万円で買う
額面100万円、利率1.5%(年2回払い)、残り5年の債券を98万円で買うと、年間の利子は15,000円、満期までの利子の合計は75,000円です。直接利回りは1.53%、最終利回りは1.92%です。償還時には額面との差額で20,000円の差益が出るため、最終利回りが高くなります。
同じ債券を102万円で買うと、直接利回りは1.47%ですが、最終利回りは1.09%まで下がります。償還時に20,000円の差損が出るためです。額面ちょうどの100万円で買えば、利率と同じ1.5%になります。
結果の見方と決め方
最終利回りが同じなら、利率の高低にかかわらず満期までの収益は同じです。価格が額面より高い債券は、利子の一部が償還時の差損として戻されます。
預金や他の投資と比べるときは、実質利回り計算で物価上昇を引いた実質の利回りも確認してください。利子と元本の増え方は複利計算で確認できます。
買う前に確認したいこと
- 満期まで持つのか、途中で売るのか。途中で売ると、金利の変動で価格が上下する。
- 発行体の信用力。利回りが高い債券は、信用リスクが高いことが多い。
- 外貨建ての債券は、為替の変動で円での受取額が変わる。
- 購入時の手数料や、利子・譲渡益にかかる税金を確認する。
計算の前提と限界
このツールは、満期まで持ち続け、利子を定期的に受け取り、額面で償還されることを前提にしています。税金、売買手数料、経過利子、利子の再投資による増加分、途中売却による価格変動は含まれません。発行体が償還できなくなるリスクも考慮していません。購入前は証券会社が提示する条件で確認してください。
よくある質問
債券の最終利回りの計算式は?
利子と償還額の現在価値の合計が購入価格に等しくなる利回りを求めます。手計算は難しいため、このツールのような計算機を使うのが一般的です。
直接利回りと最終利回りの違いは?
直接利回りは、年間の利子を購入価格で割った数字です。最終利回りは、償還時の差益・差損と満期までの期間も含めた、年あたりの収益率です。
債券を額面より安く買うとどうなりますか?
満期に額面で償還されるため、差額が収益になります。最終利回りは利率より高くなります。
利払いの回数で利回りは変わりますか?
変わります。利子をより早く受け取れるため、回数が多いほど、わずかに利回りが高くなります。